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発売日:販売日未定
ASIN:4062160145
JAN:9784062160148
出演:石飛 幸三
レーベル:講談社

「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか

苦しみを除く、老衰=自然死の選択。

投稿日:2010/4/26 投稿者:ぽるじはど
    


 老衰の為に体に限界が来て、徐々に食が細くなって、ついに眠って静かに最後を迎える平穏な死を誰もが理想的と考えるだろうが、現実は延命措置を施され、苦痛を味わって死んでいく事も多い。
 本人がそのような死を望んでも、それは“治療の差し控え”として、家族の反対や、医師に保護責任者遺棄致死罪の適用されるケースもあって果たされがたい。
 しかし、胃瘻や経管チューブによる栄養補給は、栄養や水分過多となり、誤嚥性肺炎などの原因となり、結果として苦しみを招く。

 本書は、特養に常勤医として勤務し、4年で47名を看取っている現職医師による、そんな現状を踏まえての理想的な死の提言。
 ほぼ寝たきりの経管栄養状態でも、1200kcal/1400ml程度からゼリー食などで600〜400kcalまで減らすことで人間らしい穏やかな死へと向かう。
 最後は喉の渇きや空腹を訴えながら“餓死”していくのではないかとも思ったが、本書は老衰死の場合、栄養や水分の補給がない方が楽に逝ける例として、以前より三宅島で行われている同様の例や、欧州、日本老年医学会・植村和正医師の説をあげる。

 ちなみに生命維持装置をつければ、3日間で¥100万の費用がかかる。
 それで患者本人が苦しまずに逝けるなら値打ちはあるかもしれぬが、以前より無駄な延命ではないかとの不信感を持っていた私としては、自身はもとより、身内にもそのような死は求めたくはない。
 今後も類書や研究結果が多く出版され、コンセンサスを得るようになればと願う。

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